Books As Art <1991>

f0086867_251211.jpgというわけで、まずはこのブログのタイトルと同じ名前の本を購入することを決める。

働いている美術書店で、いつも暇があればパラパラ捲っていたのだけれど、朝来るたびに「売れてたらどうしよう!」と思うのがいい加減苦痛になってきたのだ。


この本をまずは少しずつ読んでいこう。

"Books As Art" Boca Raton Museum of Art

この本は、1991年8月30日~10月6日にBoca Raton Museum of Art で行われた展覧会"Books As Art"の展覧会図録として出版されたものの改訂版第二刷のものである。どうやら装丁に凝ったコレクターズエディションも150部あるようで、欲しくてくらくらする。


この展覧会のキュレーターであるTimothy A. Eatonの文章より。

"The books in this exhibition are not books about art but are books that make art statements in their own right, within the context of art."


「この展覧会で展示される本は、アートについての本ではなく、アートのコンテクストの中で、それ自身がアートとしてのステートメントを打ち出している本である。」



私は前述したように美術書店で働いてもいたりするわけだが、仕事の内容と関わらず、美術書に囲まれている、という状況には癒しと幸せを感じる。分厚いカタログ・レゾネや、薄いが間違いなく貴重なドローイング集や。美術史全体に関してはまだまだ不勉強な私だが、それでもいくつもの作品の写真が並んでいるのをパラパラとページを繰りながら見るのは楽しくて仕方ない。けれども、今、私の興味がそそられるのは、もう一歩先のアート本なのだろうな、とも思う。その本自体が、アートであるような本。本という形式について、思考に思考を重ねた上で、もしくは天才的な直感に基づいて制作されたようなもの。materialやtextureやbindingにこだわりを持ち、その本の方法論自体がアートであるような本だ。アーティストの作品を収めた本は数多あるが、やはり特殊なつくりをした本は大量生産がしにくいうえにコストは上がるので、それほど多くは無い。(とはいえ全て把握できるほどは少なくないが 苦笑)

ワクワクするようなスリリングな本がいい。これからちょっとずつ見つけていこうと思う。
[PR]
by midori_sakai | 2006-03-08 02:28 | 全般的なこと
<< Books as ART &l... はじめに >>