内田春菊/装丁:野田凪/『愛だからいいのよ』

前回スピンの話をしたので、一応その流れで。


内田春菊/装丁:野田凪/『愛だからいいのよ』
出版社: 講談社 ; ISBN: 4062114046 ; (2002/07)


講談社のサイト (矢印をクリック)

この本は、表紙全体が内田春菊の顔になっています。
髪の毛の色がホワイト・ブロンド・ブラック・ブラウン、と4種類違う色の表紙があるのですが、
その色にぴったり合わせたスピンがついているのです。
しかも12本も!
髪の毛ってことなんですね、スピンが。

DTPWORLD別冊 BOOK DESIGN vol.2 に、この本について載っていて、
それによると、12本のスピンをつけることは機械ではできず、スピンづけは手作業で行われたよう。

手作業!本当に恐れ入ります。
しかも金色のスピンは、色が見つからず特注で染め上げたそう。


嗚呼、この記事読んでたら感動したので、以下抜粋します。


DTPWORLD別冊 BOOK DESIGN vol.2 p027

また、店頭でスピンを本の中に挟みこむと、髪の毛の雰囲気がなくなってしまうという問題もあった。外側に出ていること、無造作に乱れていることが条件となる。そのため、一冊ずつスピンを整えながら、上にビニールのカバーをかけて梱包した。


泣けます。本当にすごいことです。これだけ手間暇かけてつくられた本は、本当に幸せ。
そして内田春菊、幸せ者ですね。ほんとに。どアップの顔の写真を表紙にした甲斐ありましたね。

ちなみにこの装丁は、第83回ニューヨークADC展の金賞にも選ばれています。これも最早数年前のことですけれど。


何も今更取り上げなくても、という声もあるかもしれませんが、
気にしません。好きなものは好きなのです!
髪の毛好き乙女ということも大いに影響しているかもしれませんが、
装丁に凝った本の中でも、この本はかなり好きです。
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by midori_sakai | 2006-04-10 04:19 | 注目の本
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