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Books as Art <1991> [5]

タイトルの書名"Books as Art"の隣に、出版年の<1991>を加えることにした。

これまでそれほど意識していなかったのだが、やはりシンポジウムの中身を読んでいると、たとえばITを中心としたニューメディアに対する考え方などに、月日の流れを感じたのだ。よく考えたら1991年は、もう15年も前。湾岸戦争があり、ポケベルすら無く、Win95はまだ開発途中で、私は11歳だった。それは時代錯誤な点があって当然だろう。


それでも私はこの本から学んだことは多いので、これからも古い文献だってどんどん活用していきますよ。
この分野は資料が豊富なわけでは無いのだから。


では、今日の引用。
(実は他にも引用したい部分があって、ポイントとして避けては通れないと思っていることについて客とパネラーがやりとりをしているのですが、訳しきれなかったので、また今度。乞うご期待!というわけで、今日の引用。)


"Books as ART" Boca Raton Museum of Art
Addendum p.Ⅶ-


Norman B. Colp:
...it's a form that is very personal, but the subject matter is something the artist wants to share with other people. Instead of making a painting or sculpture, there is an intimacy about the book even if it is in little object, whether you open it up as a page by page presentation or as an accordion format.

Norman B. Colp:
・・・(本という形態は)とてもパーソナルな形態であり、しかしその主題をアーティストが人々と分かち合いたいものなのだと思います。絵画や彫刻をつくる代わりにつくられる本というものには、それが表紙を開いてページからページへと捲りながら進めるものだろうと、ページがアコーディオンのようになっているものだろうと、どんなに小さなオブジェクトだとしても、なにか親密さといったものがあるのです。

by midori_sakai | 2006-03-14 01:41 | 全般的なこと
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